コンサルタントボイス(海老名 英幸)

#1 業務改善活動を継続していく意味とは


昨今の原油価格の上昇やコロナ禍の状況において、変革できない会社は後退していく。
仕事というものはつねに目標を持ち、それに日々チャレンジしていくこと。業務改善活動で会社を変革することもそれと同じ。コンサルタントとして「しくみづくり」を支援するなかで、業務改善そのものも日々会社で行う仕事の一つだという考え方をお伝えしている。
業務改善活動というと、忙しいときはやらない、できないという意識になりがちだが、忙しい時だからこそ切れ目なく継続して活動するべき、業務改善の手を休めることは決して得策ではない。「忙しいときにこそやるべきことがある」そういう考えを社内に徹底的に浸透させていくことが必要だ。
しかし、社内の力だけで改善活動を推進することは非常に難しい。我々コンサルタントが第三者の目線で業務改善活動を客観的にフォローしていく理由はそこにある。
「業務改善も仕事である」という意識は、すぐには浸透しない。そこを一気に行おうとして強制的になると、現場の納得感がなく効果のある業務改善活動にはならない。それを我々コンサルタントが会社のトップからミドルの管理職、現場のスタッフへと段階的に丁寧に時間をかけて意識の浸透をはかる。ここにコンサルタントが継続的に業務改善活動を支援させていただく大きな意味がある。

#2 利益を出しながら業務改善を継続する


業務改善を継続する秘訣は、経営トップが積極的に活動に参画すること。すべてコンサルタントに丸投げでは活動は長続きしない。経営トップ自らが成果発表会や推進会議などの席でメンバーを激励する、それが活動に弾みをつける起爆剤となる。
そのために私自身が心掛けているのは、経営トップ、ミドルの管理職、現場スタッフそれぞれの立場とコンサルタントの立ち位置の確認だ。
経営トップとは具体的な数字を出して、経営成果や今後の会社としての取り組みなど将来を見据えた話をする。ミドルの管理職にはいかに意欲を高め意識を変えていくかということを中心に活動のテーマ設定の話をする。そして現場のスタッフには活動に対してモチベーションを上げてもらい自分たちが「会社を変えていく」のだという意識を持ってもらう。
コンサルティングを導入すれば「会社は必ず変わる」ということを理解していただきたい。利益を出しながら現場を変えていく。これがテクノ経営の実践コンサルティングである。
継続的にコンサルティングを導入し、業務改善を長く続けていただくポイントは何だろう。
経営トップとコミットした成果をあげるためにミドルの中間層はどうすべきか、現場ではどういう動きをするべきか、それをアドバイスするのがコンサルティングの役割だと捉えている。
最初はコンサルティングを行っても意思疎通の面で一方通行だった現場スタッフから、自発的に業務改善活動に関する質問や意見がでてくると、取り組みが進んでいることを実感する。改善活動を行ううえで「こういう知識がほしい」という意見が出て、人材教育という面に横展開した事例もある。
テクノ経営の実践コンサルティングは「利益、成果を出しながら業務改善を続ける」ことを目指す。活動評価の指標には定量成果と定性成果があるが、まず求めるべきは会社業績の向上に寄与する定量成果の追求である。具体的な数値目標への挑戦により、個人や組織の成長という定性成果が生まれてくる。会社の成長に向けて疾走する車の両輪が定量・定性目標なのである。常に明確なゴールを企業様と共有し、定量成果を出し続けないと改善活動は継続しないと考えている。

#3 コンサルタントとしての信条

コンサルタントとして意識しているのは、企業様に最大の付加価値を提供すること。コンサルタントの仕事は企業風土改革の支援という側面が大きい。会社を利益体質に変えていき、かつそれを支える社員の人としての成長を促すことが大切だ。そういった意味においても業務改善活動の中断は大きな損失、絶対に継続して取り組むほうがいいと考えている。
報酬をいただいている以上、定量成果としてアウトプットをし続けていくことが私の信条である。そして私が指導に入らせていただいた企業様には業界ナンバーワン企業になっていただけるようなコンサルティングを目指している。
テクノ経営にはVPM(Value Producing Management)という「人」に着目し利益創出をはかるシナリオがある。
ただそれは教科書ではなく、「これをするべきです」「これをしてください」という枠組みにはめる方法論ではない。我々がめざすコンサルティングは既存の教材に当てはめるようなものではなく、一人ひとり違う「人」に対してきめ細かく変革を促すやり方である。コンサルタントが企業様と一緒に、一人ひとりの「人」を重視して作る「会社のしくみづくり」だからこそ、利益を上げながらの業務改善活動が継続し、会社を利益体質へとイノベーションし続けていけるのだと考えている。
コンサルタントとして感じる喜びは現場意識の変化。それまで具体的な方向性もなく行ってきた単純な「作業」から、明確な目的を自覚して取り組むようになった付加価値を持った「仕事」へ、新たな目標にチャレンジする現場メンバーの成長。これからも業務改善の支援に日々取り組んでいきたい。

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