海外レポート

2021.03.29

コロナ禍における米国工場に対するコンサルティングの現状

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執筆者:

大塚 之博

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活動2年目に入った日系アメリカ工場での活動は、昨年3月以降一時中断となったものの6月からリモートでの活動を再開した。現地との時差は14時間あるため、日本からは"Good morning! "米国のお客様企業からは "Good evening! " と挨拶を交わして活動はスタートする。コロナ状況、大統領選、地震などの時事の話題をテーマに近況を確認し、その後具体的な品質、生産性、在庫、5Sテーマへと進んでいく。
自動車関連部品を扱う本工場では、昨年3月以降需要が低迷したものの後半は回復、増産となっている。しかしコロナ禍による従業員確保、港湾・国内輸送での物流問題など外部要因の影響は大きく、人の入れ替わりによる品質問題、生産性低下なども発生しており、モノづくりの仕組み再構築、土台作りの重要性が改めて浮き彫りとなった。
現場を直接見ることはできないが、画像、動画を活用し、リアルタイムでホワイトボード使用しての議論など工夫して進めている。品質テーマは、毎月の品質情報をベースにリアルタイムに不良情報を整理、分析して、優先課題の検討を「特性要因図」「なぜなぜ分析」で行い、取組みは確実に向上している。生産性テーマも「生産性指標」を構築し、日々改善と共に課題抽出し、作業改善、レイアウト変更など目標達成に向けた活動を進めている。
リモートでの活動は翌朝1:00(日本時間) にお客様からは"Good night! "日本からは "Have a good lunch! " と挨拶を交わして終了する。
米中西部に位置するこの工場は穏やかな平原にあり、気さくな人柄もあって、活動には積極的で、コロナ終息し、再訪できる日を楽しみにしている。
"See you soon!"

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