もの造り企業の競争力を高める

 国内市場が大量消費から成熟化に向けて推移するなか、モノづくり企業における競争が激化してきました。製品の品質・機能・意匠の優劣や生産設備・環境など、目で見える部分の競争で他社に少しでも後れを取ることがあれば、すぐに市場から退場させられてしまいます。他社製品の研究やベンチマーク、設備メーカーと協働で進める製品開発など、他社との競争に打ち克つための様々な方策がモノづくりの現場で進められています。

 それでは、モノづくり企業における競争力の源とは何でしょうか。いかに上手くモノを造るか、モノの造り方・流し方に秘密があると思います。その成果は財務諸表の収益率や回転率などの指標で窺うことができますが、どのような造り方をしているかは、決して外から見えるものではありません。そして、この見えない部分が企業間の格差を生み出しています。

 かつてのモノの造り方・流し方では対応できなくなっているにもかかわらず、進化が止まってしまっている製造現場を目の当たりにすることがあります。モノの造り方・流し方とは仕事の「仕組み」そのものに他ならず、改革・改善活動を進める(「仕掛け」る)ことで変えることが可能です。“最短リードタイムで製品を造る”、“少数精鋭の組織でモノづくりをする”などのポリシーを掲げ、社員の意識を揃え「仕組み」を変える改革・改善活動を進めることが、見えない部分を鍛え、競争力を高めることに繋がっていくのです。

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